ディズニー・アニメーションや映画、テーマパークの名曲の数々を、フルオーケストラとニューヨークのヴォーカリストたちによるライブ演奏で楽しめる「ディズニー・オン・クラシック」
2002年に日本で誕生した、大人のための音楽会です。
そんな「ディズニー・オン・クラシック」を率いてきたブラッド・ケリーさんが2018年の公演をもって勇退。
その最終公演である「ディズニー・オン・クラシック ~ジルベスター・コンサート2018/2019」をレポートします。
ディズニー・オン・クラシック ~ジルベスター・コンサート2018/2019
公演日時:
2018年12月29日(土) 15:00開場/16:00開演/18:30終演予定 【ジルベスター“イブ★イブ”】
2018年12月30日(日) 15:00開場/16:00開演/18:30終演予定 【ジルベスター“イブ”】
2018年12月31日(月) 22:00開場/23:00開演/25:30終演予定 【ジルベスター】
公演会場:舞浜アンフィシアター(千葉県浦安市舞浜2-50) *JR舞浜駅より徒歩約10分
出演者:
ブラッド・ケリー(指揮・編曲)、THE ORCHESTRA JAPAN(オーケストラ)、ささきフランチェスコ(ナビゲーター)、コーリー・モセロ、エイドリアン・エラーほか6名(ヴォーカリスト)、ロイ・コンリ(スペシャル・プレゼンター)
料金:
S席:15,000円(限定グッズ付)/A席:7,000円/SS席(各日110席限定)25,000円(限定グッズ付)/ [税込・全席指定] ※未就学児童入場不可
「ディズニー・オン・クラシック」は、ディズニーのアニメーション、映画、テーマパークなどで生まれた“音楽”に焦点をあて、日本から発信される企画として2002年に誕生。
これまで、16年間に渡って、ウォルト・ディズニーが創り出してきた 愛、夢、優しさ、希望、勇気、友情、冒険がふんだんに詰まった、ディズニーの珠玉の名曲の数々を、フル編成のオーケストラ「オーケストラジャパン」と、ブロードウェイで活躍するヴォーカリストの素敵な演奏で届けてくれました。
そんな「ディズニー・オン・クラシック」を率いてきた指揮者であり、東京ディズニーシーの「ミスティックリズム」や「アンコール!」などの楽曲も手掛けられたブラッド・ケリーさんが「ディズニー・オン・クラシック 〜まほうの夜の音楽会 2018」をもって勇退。
その最終公演となる「ディズニー・オン・クラシック ~ジルベスター・コンサート2018/2019」の様子をレポートします。
第一部
Ⅰ 東京ディズニーリゾート®35周年“Happiest Cerebration”テーマソングBrand New Day
オープニングを飾るのは、「東京ディズニーリゾート35周年アニバーサリーイベント“Happiest Cerebration”のテーマソング『Brand New Day』
今回のツアーを勇退されるブラッド・ケリーさん、2019年以降、ディズニー・オン・クラシックの新指揮者となるリチャード・カーシーさんがともに楽曲をアレンジ。
オーケストラ用にブラッド・ケリーさんがアレンジしたものに、リチャード・カーシーさんがヴォーカルのハーモニーをつけました。
ニューヨークのシンガーたちが楽しく踊りながら、祝祭感あふれるメロディーを歌い上げました。
Ⅱ ミッキーマウス スクリーンデビュー90周年『蒸気船ウィリー』
1928年11月18日に公開され、ミッキーマウスのスクリーンデビュー作となった短編映画『蒸気船ウィリー』
そのアニメーション映像に合わせ、オーケストラのライブ演奏により再現!
「スチームボート・ビル」と「わらの中の七面鳥(オクラホマミキサー)」という2曲から構成されています。
アニメーション映像の効果音をなども打楽器やヴォーカリストたちの声により、しっかりと再現されています。
Ⅲ リメンバー・ミー
続いて、日本では2018年3月16日に公開されたディズニー/ピクサー映画『リメンバー・ミー』から5曲。
- リメンバー・ミー(エルネスト・デラクルスバージョン)
- マリーゴールドの橋を渡って
- ウン・ポコ・ロコ
- リメンバー・ミー(リユニオン)
- 音楽はいつまでも
映画の鮮やかな名シーンにあわせ、ギターとフルオーケストラ、そしてヴォーカリストにより演奏されていきます。
Ⅳ 東京ディズニーシー アクアスフィア・プラザ〜デイ
東京ディズニーシーのメインエントランス「東京ディズニーシー・プラザ」で流れているディズニーファンにはおなじみの楽曲をフルオーケストラでブラッド・ケリーさん流にアレンジ。
2016年に亡くなられた作曲家、冨田勲さんに捧げる演奏です。
カウントダウン
2019年を迎えるカウントダウン。
新しい年を迎えると同時に第2部の演奏がスタート。
第2部
Ⅰ 東京ディズニーランド ディズニー・ファンティリュージョン!〜フェアリー・ガーデン
第2部のスタートは「東京ディズニーランド ディズニー・ファンティリュージョン!〜フェアリー・ガーデン」
ゲスト全員でサイリウム棒を振り、まるで夜のパレードのような演出に!
Ⅱ ウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオの世界
このジルベスターコンサートのためだけに「ウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオ」のロイ・コンリさんがスペシャルプレゼンターとして来日。
『塔の上のラプンツェル』を手掛けたプロデューサーとしても知られるロイ・コンリさんが貴重な映像&音楽とともに、ディズニー・アニメーションの軌跡と魔法を紐解きました。
『アラジン』より『ホール・ニュー・ワールド』
『美女と野獣』より『美女と野獣』
『塔の上のラプンツェル』より『輝く未来』
『アナと雪の女王』より『レット・イット・ゴー』
『モアナと伝説の海』より『How Far I'll Go』
2018年12月21日(金)に日本でも公開されたばかりのディズニー映画最新作『シュガーラッシュ:オンライン』より、日本初演となる新曲『あたしの居場所』
95周年を迎えるウォルト・ディズニー・スタジオの手描きからCGへの変遷。
ロイ・コンリさんが製作を務めた『塔の上のラプンツェル』の裏話など、ジルベスターコンサートでしか見ることができない貴重なプレゼンテーションでした。
Ⅲ ヘラクレス
“本当のヒーロー”を目指して数々の苦難が待ち構える修行へと旅立ったヘラクレスの愛と勇気の物語『ヘラクレス』
「ディズニー・オン・クラシック 魔法の夜の音楽会2018」で公演された29曲の中から、11曲を演奏。
- 悠久の昔 Long Ago...
- ゴスペル・トゥルース 1(メイン・タイトル) The Gospel Truth I / Main Titles
- ゴスペル・トゥルース 2 The Gospel Truth II
- シューティング・スター Shooting Star
- ゴー・ザ・ディスタンス Go The Distance
- 最後の夢 One Last Hope
- 恋しているなんて言えない I Won't Say(I'm In Love)
- この命にかえても Cutting The Thread
- 死の川 A River of Death
- 本当のヒーロー〜スター・イズ・ボーン A True Hero / A Star Is Boen
主題歌「ゴー・ザ・ディスタンス」や、ゴスペル音楽の魅力が詰まった「ゼロ・トゥー・ヒーロー」など、実際の映画映像にあわせ、ディズニー・オン・クラシックならではの演出で披露されました。
見どころは映画本編では起用されなかった隠れた名曲「シューティング・スター」の演奏。
作曲家アラン・メンケン氏が愛した、美しいバラード曲です。
アンコール
本編の公演を終え、皆で『星に願いを』を歌いフィナーレ。
『塔の上のラプンツェル』の『輝く未来』のあと、アンコールへ。
16年間699回の指揮をつとめたブラッド・ケリーさんへの感謝の気持ちを伝えるとともに、『ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会』の生みの親である、日下部 勝德(くさかべ かつのり)さんから挨拶。
ブラッド・ケリーさん最後の指揮として『ディズニー・ファンティリュージョン!ハッピー・エンディング メドレー』の演奏がリクエストされました。
限定スペシャル・グッズ
SS席・S席のみの特典として、ミッキー・ミニー オリジナルアートの限定グッズセットが当日会場にてプレゼントされました。
ブラッド・ケリーさんの「ディズニー・オン・クラシック」での最後の公演となった「ディズニー・オン・クラシック ~ジルベスター・コンサート2018/2019」
ブラッド・ケリーさんは今後、ジャズをテーマにした新プロジェクト「ディズニー・ワールド・ビート!」へと活動の場所を移されます。
ビッグバンド18名、ヴォーカリスト4名とブラッド・ケリーさんでの構成となる新ジャズプロジェクトも楽しみですね☆
ブラッド・ケリーさんラスト公演!ディズニー・オン・クラシック~ジルベスター・コンサート2018/2019レポートでした。