東京ディズニーランドや東京ディズニーシーなどテーマパーク開発を手掛けたウォルト・ディズニー・イマジニアリングのイマジニア「ボブ・ワイス氏」が来日!
自著「Dream Chasing」にまつわる特別トークセッション&サイン会が開催されました☆
元ウォルト・ディズニー・イマジニアリング プレジデント ボブ・ワイス氏 来日特別トークセッション&サイン会
開催日:2025年9月8日
登壇者:ボブ・ワイス氏(元ウォルト・ディズニー・イマジニアリング プレジデント)
ウォルト・ディズニー・カンパニーで40年以上にわたり活躍し、東京ディズニーランド、東京ディズニーシー、ディズニー・ハリウッド・スタジオ、上海ディズニーリゾートなど、世界中のテーマパーク開発の中心的なリーダーを務めたボブ・ワイスさん。
テーマパークの世界観を創り出し、それを現実の施設やアトラクションとして形にする人々、イマジニアリングのリーダーとして歩んできた方らしい、みんなを元気づけてくれそうな明るい笑顔も素敵なボブ・ワイスさん☆
2016年から2021年はウォルト・ディズニー・イマジニアリング社長、2022年には同社グローバル・イマジニアリング・アンバサダーを務め、2023年に退任しました。
キャリアの第一歩は大学時代に始めたディズニーランドでのポップコーン販売員のアルバイト。
「ポップコーン売り?と最初は思いましたが、すぐにこの仕事が大好きになりました」と語り、
楽しみにしてパークを訪れたゲストの時間を、自分のせいで台無しにしてはいけない、常に心からの喜びを持って接することの重要性を学んだ。
このバイトの経験が、常にゲストを第一に考えるイマジニアとしての原点になった、と語ります。
大学卒業後、東京ディズニーランドの建設プロジェクトに参加。
ウォルト・ディズニーと共に働いた第一世代の伝説的なイマジニアたちから直接指導を受け、何もない広大な土地に夢の国を創り上げるという、大きな挑戦に情熱を注ぎました。
その後、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートに建設された第3のテーマパーク「ディズニーMGMスタジオ(今のディズニー・ハリウッド・スタジオ)」で、初めてクリエイティブの全責任者を任されます。
ワイスさんが手掛けた「最大の隠れミッキー」なども紹介してくれました。
講演の中でも特に長く語られたのが、東京ディズニーシー誕生の秘話☆
はじめ、ディズニー側は”映画スタジオをテーマにしたパーク”をオリエンタルランド(OLC)に提案しました。
しかし、OLCは「魔法の裏側を見せる」というコンセプトに難色を示します。
東京ディズニーランドが築き上げてきた純粋な魔法の世界観を大切にしたいというOLCの強い想いから、1年半にわたる協議の末、この提案は正式に却下。
「心が折れるような出来事でした」と語ります。
プロジェクトは白紙に戻り、チームは解散、それぞれ別の仕事に就きましたが、ワイス氏を含む数名のメンバーは諦めきれなかった。
夜間や週末、昼休みといった時間を使って作業を続け、わずか3週間で全く新しいコンセプトを創り上げます。
それが、”海”をテーマに世界の港を巡る「東京ディズニーシー」の原型でした。
この新しい提案はOLCに高く評価され、世界でただ一つの”海”をテーマにしたパークの建設へと繋がっていきます。
「失敗は終わりではなく、新しい夢の始まりでもあるのです。素晴らしい夢は、そう簡単には諦めません」と力強く語られました。
最後に、ボブ・ワイスさんから会場に集まったファンやメディアに向けて感謝の言葉がありました。
「皆さんのようなファンが、パークの魅力や新しい情報を発信してくれることは、非常に重要で価値のあることです。皆さんがいるからこそ、東京ディズニーリゾートは特別な場所であり続けられるのです」
常に探求し前に向かって進んでいるイマジニアの方々の想いがつまったパーク。
たくさんの発見を楽しみながら笑顔でパークを満喫したいですね☆
海をテーマにした東京ディズニーシー誕生の秘話も!元ウォルト・ディズニー・イマジニアリング プレジデント ボブ・ワイス氏 来日特別講演会の紹介でした。